酒の代替としての炭酸水

私は酒が好きだ。
特にビールが好きで、週1回は自分へのご褒美にロング缶を買っている。
 
酔いたい日には、ビールのほか、鬼レモンやストロングゼロなど、アルコール度数が高めのチューハイを飲むこともある。
 
今は週1程度の飲酒習慣を定着させつつあるが、以前は毎日のように酒を飲んでいた。
 
翌日仕事を控えた日は、350ml缶を1~2本程度にとどめていたものの、酒を飲んでしまうとその日の夜の眠りが浅くなる。
翌朝は早く目が覚め、疲れがとれ切れず、出勤時の気分はあまりよくない。
出勤後も胃がむかむかしたりして、仕事のパフォーマンスも落ちる。
 
酒を毎日飲んでいたころは、酒を飲んだうえでの自分のコンディションがベースだったため、そこまでパフォーマンスの低下を感じることはなかったものの、たまに酒を飲まずに次の日の仕事に臨んだとき、その成果の違いを実感することとなった。
 
その違いを感じてから、夜に酒を飲むことに罪悪感が芽生え始め、飲むこと自体が小さなストレスとなっていった。
 
そのストレスへの手立てとしては、2つある。
1つは、毎日の飲酒習慣をなくす。
もう1つは、そのストレスを打ち消すほどに酒を飲み、未来の心配を打ち消す。
 
以前の私は、後者を選択してしまった。
そして、翌日の体調は悪化し、その悪化に対する罪悪感で夜にまた飲みすぎ・・・という悪循環に陥っていた時期もあった。
 
こうした状況はまずいだろうと少し前に感じ始め、酒の量を減らし、今では週1程度に抑えることができた。
 
毎日の飲酒習慣を週1に減らすにあたって、効果的だったのが、酒の代替として、レモンフレーバーの炭酸水を充てたことだ。
意外なことに、これがちょうどよく機能している。
  
酒には酔いを求めているのだが、それだけではなくのどごしも求めている。
炭酸のシュワシュワが喉を通過し、胃にガスが溜まり、鼻腔からガスが抜けていくあの感覚はビールを飲んだときのそれと似ている
ビールと思って炭酸水を飲んでいるうちに、体がそれなりに満足するようになった。
 
炭酸水であれば、翌日の体調に影響もない。
また、酒よりも安価である。
さらに、サイダーやコーラのように糖分が入っておらず、虫歯になるリスクを心配することもない。
こうしたメリットは、飲むことに対する罪悪感からも解放され、メンタル的にもいい。
 
個人的には、炭酸の強ければ強いほど、酒に近いのどごしを感じることができるため、強炭酸のの炭酸水がおすすめだ。
 
 
とはいえ、完全な代替品とはならない。
 
週1の縛りを設けても、その縛りに関わらずどうしても飲みたくなる日が唐突に訪れる。
特に負の感情が増幅し、らせん階段を転げ落ちていくようにメンタルが下降していくとき、そんなときは、その落ち込みを停止させるため、酒を飲んで思考をぼやけさせる。
 
酒に飲まれすぎず、かといって無理して禁酒を宣言することもせず、ストレスにならない程度の距離感で付き合いたいところだ。